女性に関わりがあるホルモンとは?
女性に関わりがあるホルモンは2つ!成長ホルモンと女性ホルモンです。
ホルモンは脳からの指令で分泌されます。しかし加齢とともにこれらのホルモンの分泌は減少してきてしまいます。
◆成長ホルモン
子供の成長には欠かせないホルモンで、脳下垂体から分泌されるホルモンです。大人では肌を含めた組織の修復をする重要な役割を担っています。「寝る子は育つ」と昔から言われるように、成長ホルモンは起きている間は分泌が抑制されるので、睡眠がとても重要になってきます。
◆女性ホルモン
女性ホルモンの一つ、卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵巣から分泌され肌の弾力を保つコラーゲン組織を増やしたり、肌の水分を保持する作用があります。この卵胞ホルモンは30代後半から徐々に減少し、肌の老化を加速すると言われています。
もう一つが、黄体ホルモン(プロゲステロン)です。このホルモンは女性にとっては悩ましく、生理前に分泌され、肌の不調(皮脂分泌を増やしニキビができやすくなる)やイライラ、むくみなどの原因にもなると言われています。
女性ホルモンと月経(生理)の関係は……?
女性ホルモンの、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量により、28日周期の中で生理になったり、妊娠しやすい時期がきたりします。肌もこれらのホルモン分泌によって、絶好調になったり不調になったりするのです。
◆PMSとは
生理が始まる前(排卵後約14日間)に起こりやすい、イライラや腹痛、眠気や頭痛など、心や身体のさまざまな不快症状をPMS(月経前症候群)とよんでいます。
PMSは生理が始まると症状が軽くなったり、なくなったりするのが特徴です。PMSがどうして発症するかは諸説ありますが、排卵後に訪れる「黄体期」に分泌される黄体ホルモンと卵胞ホルモンの急激な入れ替わりが関わっていると考えられています。
女性ホルモンの特徴について
◆卵胞ホルモン(エストロゲン)
生理後に増えてくるホルモンで、妊娠に向け卵胞の発育や子宮内膜をフカフカにします。また骨の形成にも重要な働きをします。
コラーゲンを増やしてくれるホルモンなので、肌にハリや弾力を出したり、髪の毛もツヤツヤで健康的に保ってくれます。
◆黄体ホルモン(プロゲステロン)
排卵後から増えてくるホルモンで、基礎体温を上昇させたり、受精卵が着床しやすい状態に働いたり、体内の水分を保持する働きがあります。
皮脂分泌が活発になるので、顔や胸、背中などにニキビが出たりすることもあります。
卵胞ホルモンは、美肌に大きく影響したり、抗酸化作用を強める働きがあるので卵胞ホルモンだけあればいいと思われがちですが、黄体ホルモンとのバランスがとても重要なのです。
卵胞ホルモンは生理が始まる思春期頃から増え始め、30代後半から徐々に減ってきます。そして50歳前後で急激に低下し閉経を迎えます。閉経を迎える頃は更年期といって体調不良や、精神的不調などに悩まされる人もいるそうです。また、骨粗しょう症にもなりやすくなるので気をつけましょう。
女性ホルモンのバランスを乱す原因
日常生活を送る中で女性ホルモンの分泌を乱す原因が隠れています。生活習慣をチェックしてみましょう。
◆短期間に無理なダイエットをしたことがある。
激しいダイエットは、脳が危険を感じて女性ホルモンの分泌をストップするように指令を出してしまいます。特に10代での激しいダイエットは要注意です。
◆不規則な生活
寝る時間、起きる時間がまちまちだと、身体も脳もリズムがつかめず体内時計が乱れてしまいます。これは、視床下部がストレスを感じホルモンバランスの乱れにつながります。
◆不規則な食生活
1日3食とれずに、食事を我慢するなど不規則な食生活が続くと、ホルモン分泌が乱れてきてしまいます。
◆ストレスを抱える
心配ごとやショックなことがあると、脳に分泌指令を的確に出すことができなくなってしまいます。
◆生真面目過ぎて、手が抜けない
あらもこれも…しなければ!とストレスフルな生活は、本能や感情を司る視床下部に強いストレスを与え、ホルモンバランスを乱してしまいます。
心当たりがある人は、少しずつ改善していきましょう。
まとめ
一生のうちにティスプーン1杯程しか分泌しない女性ホルモンですが、女性の身体の機能に大きく深く関わる大切なホルモンです。このホルモン分泌が正常に行われるためにも健康的な生活を送ることが大切です。