2016年12月7日 更新

薬剤師が教える!ワセリンにもあるデメリットとは?

薬剤師が教える!ワセリンにもあるデメリットとは?

ワセリンと聞くと、保湿にいい手ごろな価格の保湿剤で、どこにでも使用できるから万能薬!と思っている方が多いのではないでしょうか? ワセリンにはメリットが沢山ありますが、デメリットもあります。 今回は知っておいた方がいいワセリンのデメリットについてご紹介します。

ワセリンの基礎知識

ワセリンとは、石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもののことをいいます。
保湿剤といっても、皮膚の水分を蓄える力はなく、皮膚から水分が失われるのを防ぐために使用されます。

医療機関では基材として使用されることもあります。
純度の違いによって種類分けされており「黄色ワセリン」「白色ワセリン」「プロペト」「サンホワイト」の4種類に分類されます。

赤ちゃんから大人まで使用でき、副作用は出にくいですが、純度の低いものを使用すると、かぶれなどが生じる場合もあります。

ワセリンのデメリットについて

①乾燥肌は改善されない

ワセリンは「皮膚から水分が失われるのを防ぐ」タイプの保湿剤です。
スキンケアアイテムとして使用しても、肌表面に膜を作って水分蒸発を防ぐだけです。
塗った直後は乾燥が防げても、時間が経つにつれ乾燥していくことが多いです。

角質層の水分保持力を取り戻す効果はありませんので注意しましょう。
保湿成分(セラミドやヒアルロン酸など)が配合された化粧水を使った後に使用するなど、工夫が必要です。

②ニキビが悪化しやすい

ワセリンを塗ると肌表面に脂が増え、毛穴を塞いでしまいます。
ニキビは角栓によって毛穴が塞がり、内部に皮脂が溜まることでできます。
ニキビを治すためには毛穴に溜まった皮脂やアクネ菌を外に出さなければなりません。
ワセリンを塗って毛穴を塞いでしまうと、ニキビが悪化しやすくなるので注意しましょう。

③べたつく

ワセリンはスキンケア用に作られているわけではないので、使用感が良くないです。
べたつくので好き嫌いが分かれます。

④肌の弱い人は肌荒れすることがある

アトピー性皮膚炎の方や肌の弱い方は、使用するワセリンによっては刺激やかぶれが起こることがあります。

ワセリンの純度の低い黄色ワセリンの使用は控え、白色ワセリン以上の純度の高いワセリンを使用した方がよいでしょう。

ワセリンの純度の高さは下記のとおりなので、参考にしてください。
黄色ワセリン<白色ワセリン<プロぺト<サンホワイト

最後に

保湿の万能薬と認識している方の多いワセリンですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
ワセリン単独で使用するのがおすすめなのは、乾燥が進行しすぎて肌が極端に敏感になってしまっているときです。

化粧品成分に肌が反応してしまう場合、プロペトやサンホワイトなどの純度の高いワセリンを使って対策することがあります。
乾燥肌対策に使用している方は驚かれたかもしれませんが、ワセリンの特性を理解した上で、乾燥肌対策に取り入れていくことをおすすめします。

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薬剤師・化粧品開発・抗糖化美容研究家・美容ライター 大学卒業後、薬剤師として調剤薬局に勤務、その後化粧品会社の薬事・商品開発に携わる。結婚を機に独立し医師薬剤師共同開発ブランドを立ち上げる。 自身のブランドとして「MarryMemory」、「Doctor&Pharma」がある。 化粧品会社の総括販売責任者・医薬品関連会社の管理薬剤師経験を持つ。 美容健康の知識は専門的...
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