2016年12月7日 更新

ダイエットのプロが教える年末年始太りの本当の話「太りやすいけど痩せやすい!?」

ダイエットのプロが教える年末年始太りの本当の話「太りやすいけど痩せやすい!?」

日本人にとって年末年始とは、旧年をリセットし、新年に向けて気持ちを整えていく大事な節目。実家や懐かしい仲間たちと過ごすのんびりした時間でもあります。しかし同時に、忘年会や新年会、お正月の親戚周りや同窓会など、一年のなかで最も暴飲暴食に注意したい季節といえるかもしれません。この時期に気になるのが「年末年始太り」。お正月が終わったら○kg体重がアップ、さらには新年会が続々と控えている……という方も珍しくないでしょう。この“一年で最も太りやすい季節”への対策を、ダイエット、美容、予防医学知識のスタンダードを学べる日本唯一「ダイエット検定」発案者で、ご自身も数々のダイエット番組や書籍を監修する日本ダイエット健康協会代表理事の古谷 暢基(ふるや まさき)さんが解説します。

そもそも「年末年始太り」とは

言うまでもなく、人間は日々の食物からエネルギーを摂取し、そのエネルギーを使って体温を維持したり脳や体を動かしたりして、生命活動を行っています。これらの使われるエネルギー量と体に採り込まれるエネルギー量のバランスが崩れると、「太る」という現象を導きやすくなるということになります。

さて、日本の年末年始のキーワードは「宴会」、そしてお正月といえば「のんびり」。つまり、普段に比べて飲み食いする機会が大きく増えたうえに、生活において身体活動が減る傾向にあるので、当然のことながら太りやすい環境に陥る人が多くなるというわけです。

さて、ここで皆さまに考えていただきたいのですが、そもそも「太る」というのはいったいどのようなことなのでしょうか?

日本ダイエット健康協会が定義する肥満とは、体脂肪が過多になる、すなわち生体内のエネルギーの貯蔵形である体脂肪(中性脂肪)が増えてしまうことをいいます。必ずしも「体重が増えること」そのものではないことをご理解ください。実はこの定義に照らし合わせると、年末年始太りはそれほど厄介な肥満でないケースが多い、ということが言えるのです。

年末年始の体重増は「体脂肪」より「食物重量」?

ここでダイエットの基礎知識について解説します。
人間の体重が何の要素の合計であるのかを、以下に示しました。

①脳
②骨
③筋肉(内臓、血管も筋肉に含む)
④貯蔵体脂肪
⑤上記組織以外にある水分
⑥体内吸収前の消化管内にある飲食物
⑦便

上記のうち、肥満の定義として対象になるのは「④貯蔵体脂肪」のみ。一般にその重さが体重総合計の30%以上を超えると肥満とされます。逆にいえば、身長と体重のバランスや、見た目が太っているように見えることは、肥満の定義とは関係ないということになります。ちなみに、「⑤上記組織以外にある水分」がうまく代謝されず細胞間などに滞留し、見た目のサイズが大きくなる場合を「浮腫み(むくみ)」といい、これも肥満のカテゴリーには入りません。

いわゆる“正月太り”において増量分の比率を占めていると思われるのが、上記のうち⑤⑥⑦です。

⑥はいわゆる「食物重量」と呼ばれるもので、これが意外なほど大きな数値となる場合があります。例えば、お腹いっぱい飲み食いした時には一食2kg近くを胃腸にしまい込む時も。

また、たくさん飲み食いすれば必然的に便の量も多くなります。尿は通常で一日に1~1.5リットル、大便は一度に300gほど排出されるといわれます。これが料理の量のみならず、お酒やお茶を飲む機会が多い年末年始は、さらに増えると考えられます。

お正月は実家などでダラダラと数時間食べ続けることが多く、さらに宴会のはしごもあるでしょうから、その期間中や正月明けの体重増には、これらの食物重量や便の総量が反映されている場合があります。

つまり正月明けに普段の生活に戻し少々気をつければ、これらのリカバリー分についてはそれほど難しくなく解決できるといえます。逆にご飯を食べた後や暴飲暴食をした翌日などに体重計に乗って一喜一憂している人を見かけますが、それはまったくナンセンスであることがお分かりでしょう。

正月の「太りやすい生活習慣」を何気なく引っ張らないこと

さて、正月太りにおいて意外と怖いのは、年末年始で続いた食事を中心とした「太りやすい生活習慣」が、さりげなく身についてしまうことです。真のダイエットとは「太りにくい体質」と「太らない生活習慣」を手に入れることですが、その逆の脳のクセをつけてしまうと、その後「真の肥満」が待ち構えることになります。

特に人は、血糖値が下がった時に空腹感を覚えがち。おせち料理をはじめとするお正月料理には保存食が多く糖分比率が高い傾向があるので、それらの食材を極力避ける、あるいは食べる順番を後のほうに回すなどの気遣いができれば、正月明けのリカバリーも成功しやすくなります。

正月は旧年の疲れや穢れをとり、家族や友人とのんびり楽しく過ごしながら、新たな年への鋭気を養うもの。年末年始は期間的には短く、実は消費されにくい体脂肪(特に皮下脂肪)として貯蔵される分も多くありません。

“何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し”に少し気を付けて、正月明けに体重が増えてしまったと諦めずに普段の生活に戻す努力を行えば、比較的容易に短期間で解消されるのが正月太りの特徴ともいえます。あまり神経質にならずに、日本人にとっての大切な時間を過ごしていただければ幸いです。

年末年始太り予防の簡単7つのコツ

最後に「年末年始太り予防の簡単7つのコツ」をお伝えしておきます。

“年末年始は太る”事実を諦めではなく、簡単な予防対策と正月明けリカバリーの意識でとらえる。

体重を細かく測って“一喜一憂”をしない。

おせち料理(和食の保存食)は、煮物系、炭水化物系など、糖分が多いメニューを意識しておく。

年末年始の行楽・帰省などにおける移動や野外活動を、逆に身体活動チャンスと意識する。

忘年会・新年会で“締め”は食べない(こうすると居酒屋ではむしろダイエットメニューが多い!)。

“年越しそば”は、お早めの時間に。

お餅は熱々で食べすに少し冷まして。

著書「カルボナーラとペペロンチーノどっちが痩せる? - もう失敗しないダイエット30の法則 」では、ダイエットにまつわる勘違いしがちな2択クイズを通して“太らない身体作り”を学べる健康トリビアをご紹介しています。

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日本ダイエット健康協会 理事長 (一社) 和ハーブ協会 代表理事/ 日本ルーシーダットン普及連盟 代表/(一社) 日本スキンケア協会 顧問/ (一社) 健康スクエア推進協会 理事/ 総合格闘技クロスワンジム 会長/ ㈱ルーシーダットン 代表取締役  等 日本ダイエット健康協会の発起人、及びダイエット検定の生みの親として本や雑誌の著者、講演、講師などとして活動。同時に㈱ルーシーダット...
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