シミはどうしてできるの?
シミの種類は大きく分けて、老人性色素斑(日焼けによってできるシミ)、ソバカス、炎症後色素沈着、肝斑の4つに分類されます。そして、シミの原因はたくさんありますが、その中でも大きな要因のひとつといわれるのが紫外線です。
【紫外線による シミができるメカニズム】
1.紫外線を浴びる……カラダが危険だ!と判断する
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2.表皮基底層にあるメラノサイトにメラニン生成指令が届く
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3.メラニン生成開始
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4.できたメラニンは28日かけて肌の表面に上がり防護壁を作る。
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5.ターンオーバー……健康な肌は、メラニンができてしまっても肌が生まれ変わる段階で新しい皮膚により体外へ排出される仕組みになっています。
シミは、お肌を守る防御反応です。紫外線を浴び続けるとメラノサイトが活性化してメラニン色素を大量に作り出し、シミがどんどん増え、もっと進むとメラノサイト自体の数が増えてしまうことがあります。こうなると、美白化粧品の効果も効かなくなってしまいます。ですので、UVケアをしっかりすることがシミを作らない一番の対策です。
また、ソバカスは美白化粧品でのケアによる効果は出にくいですが、UVケアをしっかりすることで、濃くなることを防ぐことができます。
炎症後色素沈着は、ニキビ跡や傷跡などがシミになって残ったものなので、触らないことが一番です。美白ケアやピーリングなどでターンオーバーを正常にすることが最も良い方法です。
そして肝斑は、女性ホルモンのバランスが影響し、左右対象にできる特徴があります。飲み薬で改善することができますので、処方をしっかり守って飲みましょう。
くすみはどうしてできるの?
肌の色は、真皮・表皮・メラニンや真皮の毛細血管を流れる血液などの色が混じり合ってできています。くすみは顔全体の色を少しずつ暗くしていくので、なかなか自分で気がつきません。
くすみの原因は、大きく分けて5つに分けられます。
1.老化や肌あれなどで角層が厚くなる角質肥厚型
ターンオーバーの遅れが原因で肌がくすみます。ピーリング、酵素洗顔、パックをして、余分な角質を取り除きましょう。
2.水分不足とバリア機能の低下により、透明感がなくなる乾燥型
寒天は水の中だと透明ですが、乾燥すると白っぽく見えます。それと同様に肌も水分を失うとバリア機能が低下し、補うために角質が厚くなりくすみ、透明感が失われます。このようなことを防ぐには、柔らかい肌作りと、保湿ケアが有効です。
3.血行が悪くなることでくすむ血液不良型
睡眠不足や喫煙などで血流が滯ってしまったり、お手入れ不足などから血色が悪くなり、肌がくもって青黒く見えます。こちらには、血行をよくするためのマッサージが有効です。
4.コラーゲンなどの体内のタンパク質が糖と結合して肌が茶色く、黄色く見える糖化型
黄ぐすみとも呼ばれ、肌が老化によりたるんで下がった状態になります。抗酸化作用のあるカモミールやドクダミを積極的に摂り、血糖値を急増させない食事を心がけましょう。
5.メラニン色素の影響を受けて肌色が悪くなることも
紫外線への防御反応としてメラニン色素が働き肌色が薄黒くなってしまいます。正常なターンオーバーができるように毎日のお手入れをしましょう。
シミとくすみを撃退できるオススメケア
シミは、紫外線により表皮の一番下にあるメラノサイト(メラニンを作る工場)からメラニンを生成し、それが角質まで上り黒い日傘のような形でお肌を守る防御反応です。しかし、くすみはお手入れ不足や血行不足・生活習慣の乱れなどからおこる肌トラブルです。
シミを防ぐには、UVケアや美白ケアが有効になり、くすみはお手入れをキチンとすることでほぼ改善が見込めます。
共通のオススメ法としては、ぬってはがすだけのピールオフパックです。古く硬くなった肌を強制撤去し、正常なターンオーバーに戻すことで、スッキリとしたお肌がよみがえります。
そして、その後水分補給も重要です。肌に水分がタップリ入ることで透明感のあるお肌になります。
保湿もしっかり行いましょう。
透明感のあるツルツルお肌は、健康的で見た目年齢もグッと若く見えます。お手入れにピールオフパックをぜひ取り入れてみてください。