驚きと喜びをもたらす遊び心いっぱいのデザイン
ーオシャレでやさしい雰囲気のパッケージデザインですね。
化粧品というとゴールドやシルバーを使った華やかなデザインが多いのですが、dear mayukoは使用する人々の生活に寄り添い、毎日をちょっと幸せにしてくれるブランドであるため、そのブランドに相応しいあたたかみのあるデザインとなっています。パッケージデザイン、ロゴ、ストアデザイン、ショッパー、Webサイトなどの総合アートディレクションを大黒デザイン研究室にお願いしました。「幸せをまるくつつむ」というデザインコンセプトを据え、楕円形の繭のまあるい形をベースに商品によって異なるストーリー性のあるデザインとなっています。大黒デザイン研究室がdear mayukoの世界観を見事に表現してくださり、とても満足しています。
ーストーリー性のあるデザインとはどのようなものですか?
パッケージデザインには、商品を使った時の気持ちが表現されているんです。繭のまあるい形をベースに、それがさまざまな気持ちに応じていろんな形に変化しています。たとえば、ソープのパッケージにはつるんと卵のような洗い上がりを表現して大きなまあるい卵型のデザイン。クレンジングフォームにはきめ細やかな泡を表現した無数のまるの形。ローションミルクは「さっぱり」「しっとり」「とてもしっとり」のタイプ別に3つあり、まるの大きさがだんだんおおきくなっていくデザインなのでぱっと見てアイテムの使用感がわかるようになっています。どれもまあるい形で構成されているので、やさしい雰囲気。ピンクベージュなど目にやさしくなじみやすい色となっています。
面白いのがバスミルクのパッケージ。バスミルクをいれた白濁のお湯につかった時に、お湯にぽっかり浮かぶ膝の形や胸元、お尻などの形を表しているんです。一見気づかないデザインですが、店頭で店員からデザインの意味を聞いて「!」と驚いていただけたら嬉しいですね。人と会話が生まれ、次々と人に広めたくなる。そんなデザインとなっています。
毎日の暮らしに少しの彩りや幸せを
ーここまでデザインにこだわった理由は何ですか?
dear mayukoの商品には、繭から抽出し高純度に精製された天然のタンパク質「セリシン」が配合されており、化粧品としての効果には絶対の自信を持っています。ですが、それだけでは現代の女性には満足していただけません。現代の女性は効果はもちろんテクスチャーや使った時の感触・気持ちよさ、見た目、ボトルの触り心地などあらゆる面を見て総合的に判断し、自分の価値観で商品を決めているように思います。
ですから、dear mayukoは流行に左右されることなく自分の価値観をきちんと持った女性にも気に入っていただけるよう、デザインも大切にしています。毎日の暮らしに少しの彩りや幸せをもたらし、使う人に寄り添ってくれるような商品であることを願っています。
ーdear mayukoはどのような方に手に取ってもらいたいですか?
年齢も性別も国籍も関係なく使える商品を目指しており、お子様からご高齢の方、男性にも使っていただくことを想定しています。ただ化粧品のお肌のターゲットは30代女性です。開発時には架空のターゲットを据え家族構成や経歴など細かくペルソナ像を設定して、ターゲットに受け入れられる商品になるよう目指しました。
具体的に言うと、私たちが描いていたターゲットは30歳の女性です。自然体でのびのびと育てられ自分のやりたいことをアクティブに突き詰め、いろんな経験を積んでいる。でも、休みの日には家でゴロゴロしたりずぼらな所もあったりと愛らしい憎めない女性。そんなターゲットにより幸せにおだやかに毎日を過ごしてもらえるよう、効果やパッケージデザインなど細部にわたるまで真剣に悩み試行錯誤しました。
dear mayukoは流行に左右されることなく自分の価値観を大切にし、飾らずに自然体で過ごしていきたいと思う多くの方に手に取っていただきたいアイテムです。効果がしっかりしているので肌のお手入れが面倒という方はセラムだけでも十分。デザインもナチュラルなので、他の化粧品アイテムやインテリアの邪魔をせずすんなり生活になじみます。
ー店舗デザインにもこだわられたと聞きました。
そうなんです。大黒デザイン研究室にお願いし、dear mayukoの世界観に合う店舗デザインとなっています。パッケージデザインは繭のまあるい形がベースになっているので、それが引き立つように店舗デザインは四角い形がベース。ボディソープやバスミルク、ヘアケアアイテムなどお風呂で使うアイテムが多いので、バスルームをイメージするタイルを重ね合わせたデザインとなっています。その延長で、ショッパーも四角を組み合わせたデザインです。ぜひ店頭にお越しいただき、dear mayukoの世界に触れていただきたいですね。店員がアイテムに込められたストーリをご説明させていただきますので、それもお楽しみに。