2016年12月7日 更新

2016年・和ハーブことはじめ<前編>「和ハーブ」が教えてくれる自分らしく光り輝く秘訣

2016年・和ハーブことはじめ<前編>「和ハーブ」が教えてくれる自分らしく光り輝く秘訣

ちょっと昔の日本に、私たちは大切なものを忘れてきてしまいました。それは日本に息づく和のハーブ。どこか懐かしくて新しい「和ハーブ」の世界へ、皆さんをご案内します。

日本人らしい健やかさ・美しさ・感性を導くもの

植物がもつ香りに触れ、豊かな味を楽しみ、自然の色を目にしたとき…心や身体が元気づけられたり、ほっこりと和んだことはありませんか。

世界のあらゆる「人が生きる場所」では、その土地の植物たちが、お茶を含む食、療法、生活グッズなどになり、日々のさまざまなシーンを彩ってきました。

そして今この日本でも、女性を中心に「ハーブ」や「アロマテラピー」など、植物の力を取り入れたライフスタイルが人気です。

でもちょっとだけ思い巡らせてみましょう。
どうして、私たちが手に入れられるハーブ・アロマ素材のほとんどが海外由来のものなのでしょうか?

実は日本にも、オリジナルのハーブがあることをご存知でしょうか。
それらを「和ハーブ」と呼びます。
日本をふるさととして古くからこの風土に育ち、日本人とともに長らく生きてきた植物たちです。

「身土不二(しんどふじ)」の贈り物

ご存知でしょうか?仏教由来ともいわれる「身土不二」という言葉は、「人にとって自分の身体【身】にふさわしいものは、生まれついた土地【土】のものであり、それはこの世にふたつとない【不二】」という考え方にもとづいています。

古来日本では、植物が人の暮らしに深く根づき支えていることが当たり前でした。だけどそうした文化は、文明の利器の発展や海外文化の導入で影をひそめていったのです。
まさに「和ハーブ」は、身土不二の視点からとらえることができる「にほんのわすれもの」といえるのです。

けれど今再び、植物が身近にあるライフスタイルに注目が集まっているのは、人が植物そのものによって生かされ、なくてはならない存在であるからこそだと筆者は考えます。

日本の地に生きる私たちに宿る、本来の健やかな心と身体、そして感性(文化)は、私たちの祖先を脈々と支えてきた「和ハーブ」からの「贈り物」なのではないでしょうか。

「和ハーブ」ってどんなものがあるの?

さて、ここまでお読みくださった皆さんならば、もう予想がつくかもしれませんね。
たとえば、「シソ(紫蘇)」、「ミツバ(三つ葉)」、「ユズ(柚子)」、「サンショウ(山椒)」、「ショウガ(生姜)」…といったものは、なんだか私たちにとってすごく身近に感じませんか。

それから私たちの暮らしの中で当たり前のようにある、「緑茶=『チャノキ(茶ノ木)』」も、香りと薬効豊かな和ハーブの典型です。

さらに草餅に使われる「ヨモギ(蓬)」は、香りも薬効にもすぐれている、隠れた「日常和ハーブの王様」です。

ほかにも、つまようじの素材として知られる、「香りの和ハーブ=『クロモジ(黒文字)』」や、
あまり聞き慣れないところでは、「和のオリジナルローズ=『ハマナス(浜茄子)』」。
さらに「和のタイム=『イブキジャコウソウ』」なども海外ハーブと肩を並べる素敵な存在。

こうした香り豊かな日本の有用植物たちは、どれも和の伝統的なナチュロパシー(自然療法)素材として、親しまれてきたものばかりなのです!

ちなみに、海外ハーブに比べて和ハーブは、香りや味わいが一般的におだやかなものが多めです。
野菜・キノコなどのちょっと淡泊な味はもちろんのこと、魚や肉などの素材自体の味を、不思議と引き立たせてくれます。

”WA herb” is a super food of Japan.

さらに、ポリフェノールなどの成分に代表されるように、機能性が豊富で、ビューティー食材としての機能性の高さもうれしいところ。

抗酸化成分のかたまりである「シソ(紫蘇)」、必須脂肪酸がたっぷりで近年大ブームしている「エゴマ(荏胡麻)」、鉄分豊富な「ヤマブドウ(山葡萄)」、「和のエルダーフラワー=『ニワトコ』」などは、なんと1万年近く前の縄文時代の人たちも食べていたのです!

和ハーブの香りや刺激は食欲をアップさせ、消化が促進されるために、おいしく・吸収も良く食べられることも昔の人は知っていたのでしょう。

つまり…和ハーブは、私たちの遺伝子に受け継がれてきた「美の記憶」を呼び覚ます「日本のスーパーフード」。
魅力を知るほどずっと傍においておきたくなる、日本人にとって最強のパートナーなのです。

ご先祖様たちはもちろん「和ハーブ」とは呼びませんでしたが、ごく自然と暮らしの中に取り入れてきました。

それと同じように私たちは諸先輩方の知恵をもとにして、今に合った方法でカスタマイズしていけばいい…、それがもっとも私たちの暮らしになじむ「和ハーブライフスタイル」なのだと思います。

このコラムをお読みくださった皆さまが「日本のたからもの」である和ハーブにお気づきいただけたら嬉しいです。
2016年の新しいビューティー・ライフスタイルに、ぜひ「和ハーブ」を織り込んでみてくださいね。

後編では、新しい年の習わしに和ハーブを絡ませた「和ハーブオリジナル・ビューティー七草レシピ」をご紹介します。


*一般社団法人 和ハーブ協会では、「和ハーブ」を「在来種(日本原産)、あるいは江戸時代以前より日本に広く自生している有用植物」と定義しています。


(後編へつづく)

 この記事が気に入ったらみんなにシェア!
和ハーブライフスタイリスト 一般社団法人 和ハーブ協会 理事 大学卒業後、メーカーに勤務。幼少からの植物好きが高じて、ハーブやアロマテラピーなど植物療法の世界に目覚める。日本の足元の植物“和ハーブ”の価値を伝えるべく、協会立ち上げ期より中心スタッフとして活躍。現在は協会理事として各種講座・講演、和ハーブ地域振興プロジェクトで日本全国を飛び回りながら、「日本人と和ハーブ」の関係性を文化・...
2016年・和ハーブことはじめ<前編>「和ハーブ」が教えてくれる自分らしく光り輝く秘訣
この記事が気に入ったら「いいね!」
Platt! BEAUTYの最新情報をcheckしよう♪

平川 美鶴さんの新着コラム

Body Care

by平川 美鶴

2016年・和ハーブことはじめ<後編>ビューティー七草で日本の足元の豊かさに気づく睦月

年末から引き続き、年始も和ハーブを身近に感じられるイベントが続くとき。七草がゆをいただく習わしもそのひとつです。2016年はほんのちょっとのテクニックをプラスして、「和ハーブビューティー七草」を楽しんでみませんか。

この記事を読んだ方にお勧めのコラムこんな記事も人気です♪

Body Care

by遠山 久美子

酵母と酵素の違いって?気になるダイエット効果を比較!

多くの女性が関心を持つダイエット!ここ数年、雑誌・通販などでよく紹介されているのが酵素や酵母のダイエットですね。しかし酵素や酵母の違いを知らずにダイエットにチャレンジし、効果が出ないという人もいるようです。今回は酵素と酵母の違いを徹底解明しました。

Skin Care

by森田 博美

冬でも乾燥知らず!内側から潤いたっぷり美肌になる秘訣

ついに12月。冬はやっぱりほかの季節に比べても空気が乾燥しています。いつもよりなんだか肌がカサカサして、化粧のノリも悪い…なんて憂鬱になっていませんか?化粧品を使った外側からのケアも大切ですが、今回は体の内側からしっかり乾燥ケアができる方法をお教えしたいと思います。

Body Care

by小林未来

炭酸水はやっぱりすごい!ダイエット・スキンケア・ヘアケア…注目の炭酸美容法...

海外セレブの間でも流行った炭酸水。美容にもダイエットにもいい素晴らしい飲み物だとは、さまざまなところでいわれているけれど、まだ試したことのない人もいるのでは?今さら聞けない炭酸美容法を今からチェックです♡

この記事のキーワードキーワードからコラムを探す